2017年5月より始動した、井口秀浩による帽子をメインに展開するブランド。
「その日着る服は、帽子と靴から決める」という自身のスタイルから、キャップを制作。これまで販売は行わず、ごく親しい友人たちに手配りで限定配布を行ってきた。2017年冬からキャップの販売をスタートし、来年にはハットと、帽子に特化したコレクションを展開予定。
永年生業としてきた洋服作りから離れ、
好きなものを考えた時。
はじめに浮かんだのは、
ひとりで呑みに行く居酒屋という空間でした。
コの字型のカウンターで、ひとりひとりが集い、
お酒を囲む場所。
いつの日か、そんな場所をつくってみたい。
やるなら、名前は「KAKOI」にしよう。
落ち込んだとき、立ち上がるとき、普段着のとき、
何でもない一日に。
各々の人生という線が集い、囲いになる。
今日の終着点であり、明日への出発の場所でもある、それが「KAKOI」。
そうして場所をつくることを思い描きはじめたとき
ロゴをつくって、名前を決めて、
名刺代わりにキャップをつくって
気づけばまた、大好きな洋服のことを考えていました。
ロゴは家紋をインスピレーションしながら、
自身の名字の井口を重ねて囲。
自分はもちろん、KAKOIを手に取るひとりひとりが手を組み、
UNITE[結束]するさまを表現しています。
「場所から創造したKAKOIというイメージはそのままに、
KAKOI【囲い】に集う人が身につけるようなものをつくろう」。
場所が出来上がるのは先の話かもしれないけど、
洋服づくりは20年ちかくやってきました。
つくりたいものはまだまだたくさんあるけれど、
まずは、自分の「スタイル(必需品)」である帽子から。
2017年、「KAKOI」をはじめます。